職場に警察が来たときのスタッフの反応がTVドラマのようでした(in トロント)。

      2018/02/05

カナダだけでなく、どこでも起こりうる職場での事件だと思います。

事の始まりは、「ポリスが来たー!!!」でした。

カレッジでベイキングと料理のことを勉強したので、私のカナダでの仕事は主にパン屋かケーキ屋です。事件は昨年、あるケーキ屋さんの職場で起きたんです。

この職場のオーナーは「いつも鮮度が良い物を使いたいから!」という信念のもと、毎朝、その日作るケーキなどの詳細を決めて、それから足りないものをスーパーへ買いに行く人でした。オーナーが出かけてしばらくして、午前10時頃に誰かが何度もインタホーンを押してくるんです。インタホーンが鳴るのはいつも夕方で、それはオーナーが対応していたので、この来訪者に対して、私たち、日本人スタッフ五名は最初、居留守を使おうとしていました。それでも諦めない来訪者・・・。仕方なく、一人が玄関へ対応しに行きました。

が、何か話し込んでいるようで、なかなか戻ってきません。やっと戻ってきたときには焦った顔をして「ポリスが来たー!!!」でした。彼女は玄関の外で対応していたそうで、外は寒いから上着を取ってくると言って中に入ってきたのだとか。彼女曰く、ポリスは「ここで商業用の食べ物を作っているようだと近所から通報があった。ライセンスを持っているか、それを提出するようオーナーへ文書を渡しているのに何も返事が無い。今日は監査するために来たから、中へ入れてほしい」と言っているとのこと。

何が何だかよくわからないけれど、オーナーに対応してもらいたくても不在中。対応していた子は戻ってポリスの対応。他のみんなはパニック状態で、慌ててコートとカバンを掴み、スリッパのままベランダから逃げようとしていて、不謹慎ながら「まるでFBIのドラマにある強制捜査の1シーンみたい!!この後、警察が押し入って来て、私もみんなもとりあえず逮捕されちゃうのかな・・・」とミーハーな気持ちで眺めていました。あまりの緊迫した状況に、きっと変なテンションになっていたんだと思います。

 

↓FBIと言えばまずはこの本を思い出します(笑)↓

ダンナ様はFBI (幻冬舎文庫)

Amazonのunlimited読み放題を利用しているのですが、この「ダンナ様はFBI」が入っていて読んだらとても面白かったんです!最後の最後のオチが涙もので、素敵な本でした。そしてこの本からFBIって海外ドラマだけでなくて、本当に大変な仕事なんだと推察することができたんです。

 

蓋を開けてみたら、あまり大したことではなかったんです。

話は戻りますが、確かにオーナーはダウンタウンにあるお店も含めて目を付けられ、違法している疑いをかけられていましたが、そもそも来たのは警察ではなくて、市役所の人だったんです。対応した子曰く、制服が似ていたそうだけれど、名刺をもらっていながら何故ポリスと思ったのか・・・。そもそも、そこがパニックを巻き起こしたポイントなんですよね(笑)

結局その時は対応した子がとても頑張ってくれたおかげで、市役所の人たちに”突入”されることはなくお帰りいただき、オーナーが午後に書類を持参して説明に行き、追加の必要書類が必要などの指示はあったようだけれど、営業停止とかはなく、仕事を続けられるようになりました。

 

でも、私たちがパニックになったのも理由があったのです。

実はこの職場、20棟くらいありそうな、最近できたばかりの新興住宅街の一軒家の一つなんです。もちろんキッチンも、一般家庭用。スタンドミキサーなども家庭用の物で、数も足りないから私はハンドミキサーで卵白を泡立ててケーキを作っていました。辞める頃にはオーブンがもう一つ増えましたが、働き始めた頃は家庭用オーブン一台のみ。これをケーキ部隊(私ともう一人)と中国の伝統菓子部隊(他三人)で協力して一緒に使っていたんです。

面接のときにこの場所に来て、教えてもらった住所が間違いかと思い、近所を歩き回りケーキ屋を探しましたが見つからず。連絡したら実はこの家だと知り驚きました。けれど既に三人の日本人スタッフが働いていたし、研修中はそこだけどダウンタウンにお店があるとも聞いていたのでそういうものかなって納得していました。が、他のスタッフと話していて実は全員が「ここは・・・商業用とは思えない場所だよねぇ」と怪しんでいました(笑)

理由は例えばこんな感じです。

  • 職場環境が一般家庭用の道具のみで、一日に作る量が多くても一回にできる量が少ないから同じことを何度も繰り返さなくてはならず時間のロスが大きかった。それをオーナーに言っても業務用のスタンドミキサーなどの設備投資はなかなか行われなかった
  • 小麦粉や砂糖の業務用サイズの袋が車庫に直置きで、衛生管理の面で違法が明らか(車庫のシャッターは閉まっていました)
  • ゴミの分別が始めの頃は滅茶苦茶/あまりのゴミの多さにベランダに夜出しっぱなしにしてアライグマに荒らされて大変なことになった後は、玄関入ったところのスペースがゴミ袋の山になっていき、ある意味見事だった。
  • シンク(洗い場)がよく卵の白身や野菜の皮などで詰まらせて、よどんだ水が溜まっていることがしばしば
  • 朝来ると、まずは前日の片づけ/掃除から始まる。つまり、完全にキレイにしないままそこを朝まで放置するので、今大丈夫でもいずれネズミとか虫が湧くとかの問題が発生するのは時間の問題かと。(今まで勤めたキッチンではどこも一日の作業がすべて終わるとみんなで部屋中を掃除して仕事が終わるので、朝来てシンクをキレイにするのから始まるのはすごく違和感がありました)
  • たくさん焼いたスポンジを冷ますのにも置き場所がなくて、しまいには床の上にキッチンペーパーを敷いて置く始末(これはオーナーの指示でした)
  • 食べ物を製造するのに帽子を被るなどの髪の毛が落ちることに対する対策は無し(これも、今まで働いていたところでは帽子などで髪の毛が落ちないようにするのが必須だったので驚きました)         
  • お給料は現金払いを強く希望。銀行振込の場合は自分も税金を払わなくてはいけなくなるので$1時給を下げたいとオーナーが交渉してくる。

ベランダから逃げ出そうとした三人の子は現金でお給料をもらっていたので、脱税になるからまずいかもと思って慌てたのでした。ちなみに私は移民申請中で、やましいことは何一つしないでおきたかったので銀行振込を希望したのですが、働き始めてから辞めるまでの間「それなら$1時給下げる」と言われ続け、すごいストレスでした・・・。

 

オーナーは違法なことを何点かしていると思います。

オーナーは五人いる私たちスタッフの中でも、言うことが一人一人違っていたので、とても嘘がうまいのは確かだと思います。その素晴らしい頭脳で、市役所の人には「ここにいる人たちはトレーニング中で、上手く作れたものは自分のダウンタウンにある店で売ってる」と言い、それようの書類を提出し、市役所の方も納得しましたが、実際のところ、夕方になると何人もお客さんが来て、お金のやり取りをしていました。

あとはやはり衛生面・税金面で監査がこれからも入る可能性は高いと思います。

他にも色々と疑問に思ったり怪しいと思う点がスタッフ間で話していると湧き上がってきて・・・。私は面接のときに提示された条件と全く違い、しかもお給料のことで最初から最後まで揉めたので、このことを契機に辞めることにしました。正規の働くことのできるビザを持っていて、わざわざ危ない橋を渡る必要はありませんものね。

 

カナダでこれから働こうとしている人に伝えたいこと

このオーナーは中国人でしたが、韓国人でも日本人でも他の国の人でも、こういうことをやる人はどこにでもいると思います。特に脱税の件は、現金で支払う代わりに安い時給で働かせるというレストランがあることもよく耳にします。(そういう場合は働けるビザが無くても現金だからバレずに働けたりするんです。)

友人にはたまに笑い話としてこのドラマチックな出来事を話したりしますが、巻き込まれてしまったら本当に笑いごとでは済まされません。実際に働く場合は、気を付けてもなかなか最初にそれを見抜くのは難しいかもしれませんが、オカシイ・怪しいと思ったら現地に住んで長い人に相談することをお勧めします。自分の身を守れるのは自分しかいないですから。

 

↓これを読んだら私もこの職場が危ないかもと見分けられたのでしょうか・・・↓

FBI元心理分析官が教える 危険な人物の見分け方 あなたは毎日“隣りの隠れた犯罪者”に狙われている!

ま、オーナーは危険人物では無いから、無理か!でもトロントも日本も、理解できないような怖い事件が起きて新聞を賑わせたりしますよね。いつも人を疑うのはどうかと思いますが、自分を守るにはこういう知識が必要なのかもしれません。

でも、ここ違法なことしてる・・・と気づいたら、巻き込まれる前にさっさと辞めてしまうのが良いと思います。。。

 

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今日のキサ

相変わらず、寝ています・・・。

姿勢を変えたら、お気に入りのブランケットからはみ出ちゃってるヨ。実は初めて携帯のカメラ機能を使いこなした気分です。自己満足の域ですが、前より色が鮮明になった気がします♪

 

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